夫婦関係に限らず、人間関係が悪化した時にはとにかく「話し合い」が大事!とよく言われます。
でも、そもそも「話し合い」ってどういうものなのでしょう?
この記事では、私たち夫婦が子育て中に険悪になってしまった夫婦関係を修復していくきっかけになった、「話し合い」の経験について書いています。
この時点での「話し合い」に対する認識は、私と夫でまったく違うものでした。
でも結果として、夫の「話し合い」に対する考え方のおかげで私たちの夫婦仲は改善に向かっていったんです。
「不満に思っていることがあるけど、どう伝えればいいのかわからない」
「夫婦で話し合うと、いつも口喧嘩のようになってしまう」
夫婦の話し合いまでの状況
夫婦関係修復のきっかけとなった話し合いをしたのは、1人目の子供が9ヶ月位の頃。
夫は子供が生まれてからもずっと、朝8時に家を出て終電で深夜1時過ぎに帰宅という激務が続いていました。
そんな状況だったので、私も子供が生まれてからずっと平日は一日中ワンオペ状態。
祖父母は遠方でさらに引っ越し後ということもあり、知らず知らずのうちに孤独感を募らせていました。
子育ての疲れやイライラは、いつしか「なんで私ばっかり」という夫に対する不満に。
この頃の夫婦それぞれの状態を振り返ってみると、こんな感じでした。
・ワンオペ育児による疲れと孤独感
・出産前と生活の変わらない夫への不満
・妻の育休中、仕事を頑張らなくてはという思い
・妻が不機嫌な理由がわからず触れられない
夫婦での話し合いの提案
そんな状況を変えようと、「話し合いをしよう」と提案してくれたのは夫の方。
その時に私の心の中にあったのは、闘志と不安でした。
「私が大変だということを伝えて、もっと子育てに時間を割いてもらう!反論されたら言い返して、私が正しいと認めさせる!」という闘志と、
「夫への不満を面と向かって伝えたら、きっと夫は反論して喧嘩になってしまう。もっと仲が悪くなってしまったらどうしよう」という不安。
この時私が思っていた「話し合い」は、こういうものでした。
・私 VS 夫
・お互いの主張を伝え合い、相手を説得した方が勝ち
でも、夫が意図していた「話し合い」は、私の認識とは全く違うものだったんです。
夫婦での話し合いの内容
話し合い当日。夫は「まずどんなことが不満なのか教えて」と切り出しました。
私はここぞとばかりに、用意していた今までの不満や夫に要求したいことをぶつけました。
反論されるだろうと身構えていたのですが、否定も反論もせず、ただただ真剣に私の話を聞く夫。
不思議なことに、否定されないとわかると、その安心感で気持ちが段々落ち着いてきて、自分自身の思いを冷静に整理できるようになっていきました。
私の話を一通り聞き終えた後は夫の番。
子供ができて今まで以上に仕事を頑張らなければいけないと思っていたことや仕事の状況などを落ち着いた口調で伝えてくれました。
こうして2人のそれぞれの状況や感情を理解し合ったうえで解決策を話し合い、
・「上司に働き方を相談すること」
・「土日に妻の一人時間を作ること」
・「これから定期的に話し合いの場を設けること」
などを決めて話し合いは終了しました。
私が心配していた言い争いや喧嘩になることはなく、むしろ信頼感が深まり、夫は味方なんだという当たり前のことを再認識できました。
夫婦の話し合いをより効果的にする方法

重ねてになりますが、私の考えていた「話し合い」はこういうものでした。
・私 VS 夫
・お互いの主張を伝え合い、相手を説得した方が勝ち
これに対して、夫の考える「話し合い」は、こういうもの。
・私&夫 VS 課題
・お互いの状況や感情を理解して課題を見つけ、一緒に解決策を考える
また、夫が話し合いの際に意識していることが以下の2点です。
①相手の人格や性格を否定しないで、行為を指摘する
②相手の話を聞く時は否定的なことは言わず、相槌をうちながら真剣に聞く
夫婦とも私のような認識で話し合いを行っていたら、きっと感情的な言い争いになって具体的な解決策もなく終わってしまっていたでしょう。
夫の認識での「話し合い」ができたことで、私にも「夫婦は味方同士で一緒に課題を解決する仲間」という意識ができ、夫婦関係も修復に向かうことができました。
もちろんまた新しい課題が出てきて、険悪なムードになってしまうことはあります。
でも、以前のような不安感はなく、安心して「話し合い」にのぞめるので、課題ができたら溜め込まず、すぐ共有できるようになりました。
私たちの体験のように、はじめはどちらか1人だけでも夫のような認識を持って「話し合い」を進められると、もう1人の認識も変わってくるはずです。
もし私と同じく「不満の伝え方がわからない」「喧嘩になってしまうのが怖くて話し合いができない」という方がいたら、ぜひ一度試してみてください。