
なぜ夫婦で仕事の話をしなかったのか?(子育て前)
就職してから子育てが始まるまで、私は約7年間、夫は約2年間仕事をしていた期間があります。
でもその間、お互いに仕事の話をした記憶はほとんどありません。
別に特別意識して「仕事の話はしないようにしよう!」と決めていたわけでなく、自然とそうなっていた感じです。
でも今になって改めて当時を振り返ってみると、こういう理由だったのかな?と思うことが色々と出てきました。
【夫婦で仕事の話をしなかった理由】①ただ単にあまり興味がない
身もふたもないですが、まず考えられる理由はこれです笑
お互いマイペースであまり干渉しないタイプなので、「仕事どうなの?」とか相手に聞くこともなかったように思います。
【夫婦で仕事の話をしなかった理由】②共感しきれずイライラすることがある
これはよくある話で、結局仕事の話って職場の細かい事情や人間関係なんかをわかっていないと伝わらないことが多いんですよね。
楽しい話ならいいんですが、愚痴や悩みなんかをぽろっと話したら的外れの解決策が返ってきて逆にイラっとしちゃうことも。
なので、そういう話がしたいときは事情がわかっていて共感し合える同僚の友人や先輩とするようにしていました。
【夫婦で仕事の話をしなかった理由】③子供の頃の思い出から
これは私の方の事情なのですが・・・
私の実家は自営業で、「職場=家庭」だったんです。
そのため、食事中など家族でいる時間に仕事関係の愚痴が出てくることが多くて、子供心にすごく嫌でした。
自分自身も就職して、今では同僚と愚痴を言い合ってすっきりする気持ちもよくわかるようになりました!
でも、家ではなるべく仕事の話はしたくないなという気持ちはなんとなく残っていたように思います。
夫婦で仕事の話をしないまま子育てをしたらどうなったか?(子育て後)
そんな風に、今思うと様々な要因が重なって、お互いに仕事の話をしてこなかった私たち。
そのまま子育てに突入するのですが、まあ色々と困ったことが起きました。
具体的な例をまじえながらご紹介していきます。
【夫婦で仕事の話をしないとどうなるか】①相手の仕事の状況がわからない
仕事の忙しさって、時期やポジションなど色々な要因によって左右されますよね。
仕事の話をしてないと、相手が今忙しい時期なのか余裕のある時期なのか、そういった状況がまったくわからなくなります。
そのため、「今日残業になる」とか「今週休日出勤になりそう」とかいう話がまったく予想していなかったところに急に出てきて、ショックが倍増するんです!
これ、子育て前だったら全然気にならなかったんです。
でも子供が生まれると、どちらかが仕事でいない間は必然的にもう一人がワンオペ状態に。
特に夫の帰りや休日を首を長くして待っている育休中、急に降りかかってくるこれらの言葉が与えるダメージはでかかったです。

そのため、徐々に「仕事が忙しい時期は前もって伝えておこう」という流れになりました。
これは、私が職場復帰して本格的に共働きになった後も役に立ちました!
というのも、子供の体調不良は急に起こるもの。
そのときに「どっちが迎えに行くか」で迷うことは多いんですが、事前に相手が忙しい時期か落ち着いている時期かわかっていると、判断がしやすくなります。
【夫婦で仕事の話をしないとどうなるか】②相手の心境がわからない
仕事にかかわる時間は、一日のうちの大部分を占めます。
「家庭に仕事を持ち込むな!」なんてことも言われますが、仕事の状況が自分の気持ちに影響してきてしまうことだって、どうしてもありますよね。
仕事の話をしないようにしていると、相手がなんだか不機嫌だったり落ち込んでいたりする様子でも、理由がわからないんです。
また、それまで「仕事」と「プライベート」がメインだった日常に「子育て」が追加されると、自分でもどれが今の気持ちの原因になっているかわからなくなってしまうことも。
誰かに話すことで自分の気持ちの整理にもなるので、そういう意味でも、お互いに気持ちが落ち込んでいるなと感じたら積極的に話してみるのは大事だと思いました。
【夫婦で仕事の話をしないとどうなるか】③お互いの大変さがわからない
自分の目で見ていないことって、想像するにも限界があります。
仕事だけじゃなく育児でも同じで、育休中に「楽でいいな~」なんて言うパートナーに全母親が激怒!なんて例もよく見かけます。
もちろんこれはお互い様で、仕事だって大変。
でも何も話さないでいると勝手に「うまくいってるのかな」って思い込んでしまいます。
私も、夫が子供の用事で仕事を休んだ時、同僚に色々言われたということを大分後になってから聞いて驚いたことがあります。
相手と同じ体験ができないのであれば、伝え合うしかないんですよね。
うちは夫婦ふたりとも、この「つらい」っていう感情を伝えるのがちょっと下手くそです。
でも、言わずに溜め込んで大変なことになるくらいなら、「今日○○で大変だった~」くらいの軽い感じでお互いにもっとねぎらい合える方がいいなと思います。
夫婦で仕事の話をする時に気を付けていること
そんな経緯で、私たち夫婦の間では「子育て中は特に夫婦で仕事の話をした方がいいね!」という結論になったわけですが、
その一方で、気を付けなきゃいけないなと思っていることも2つ程あります。
【夫婦で仕事の話をする時に気を付けていること】①一方的にならない
どちらかが仕事で悩みを抱えている時など、どうしても片方の話ばかり多めになっちゃうことはあります。
でもそれが続くと、もう一方も話したいことがあっても抑えてしまうことになりがち。
仕事の話でも育児の話でも、「自分が話したら次は相手の話もちゃんと聞く」ということに気を付けています。
【夫婦で仕事の話をする時に気を付けていること】②人に関する愚痴は子供の前では控える
これは、はじめに挙げた【夫婦で仕事の話をしなかった理由】の③番目が影響しています。
仕事の話って、もちろん楽しい話題もあるんですが、愚痴などネガティブな話題になることが多いイメージじゃないですか?
子供の頃に聞いていた親の話も圧倒的に誰かへの愚痴が多くて、内容はわからなくても嫌な気持ちになりました。
そんな経験から、「人に関する愚痴」については子供の前では話さないように気を付けています。
夫婦で仕事の話をすることは、子育て中の夫婦円満につながる!
こんな風に、我が家では子育て前と子育て後で「仕事の話」に対する考え方が180°変わりました。
子育てが始まったことで、「仕事」というものが夫婦間に与える影響がより大きくなったように感じます。
今までのやり方でうまく行かなくなったら、思い切って変えてみるのも大切だなと実感しました。
「仕事の話」をしなかったことで険悪になってしまった過去を教訓に、今後は積極的に話をして、協力したりねぎらい合ったりしていけたらいいなと思っています。